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診断ガイドライン

診断ガイドラインについて

診断ガイドラインについて

平成11年に開催された第42回日本甲状腺学会(満間照典会長)の前夜シンポジウムで『甲状腺疾患診断ガイドライン』がとりあげられ、その後下記のガイドライン作成ワーキンググループにより診断ガイドラインが出来上がった。日常診療でよく遭遇する5つの疾患を取り上げ、これまでに7回の改訂が加えられ、このホームページにも掲載された。さらに最近改訂が追加され『甲状腺疾患診断ガイドライン2010』として出来上がったので以下に記載する。

甲状腺疾患診断ガイドライン作成ワーキンググループ
網野 信行* 紫芝 良昌 内村 英正 長坂 顕雄 赤須 文人 赤水 尚史 芦澤 潔人
飯高 誠 市川 和夫 伊藤 光泰 遠藤 登代志 岡村 建 岡本 泰之 久保田 憲
清水 多恵子 高野 徹 高松 順太 武田 京子 坪井 久美子 浜田 昇 廣岡 良文
深田 修司 三橋 知明 百渓 尚子 吉田 克巳 吉村 弘    

(*連絡責任者)

平成22年1月20日
日本甲状腺学会
理事長 山下俊一

本ガイドラインは、あらたな知見が得られたときなど、修正の必要が生じた場合に、理事会の承認を得たうえで適宜改訂される。

令和4年6月2日
日本甲状腺学会
理事長 菱沼 昭

 日本甲状腺学会会員 先生方へ 平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
昨年 9 月にパブリックコメント公募を行いました「IgG4 関連甲状腺疾患の診断基準(案)」について、 多数のご意見をいただき感謝申し上げます。これらのご意見を元に、同年12月に行われた「IgG4 関連 疾患の診断基準ならびに治療指針の確立を目指す研究」内分泌神経領域分科会において討議を行い、添付の「IgG4 関連甲状腺疾患の診断基準(改訂案)」を作成致しましたのでご報告いたします。
改訂部位については以下の通りです。

・診断項目について、2 つに分かれていた病理診断項目を1つにまとめ体裁を整えました。これに合わせ て診断基準の確診例の記載を修正致しました。
・病理診断項目について、IgG4 関連疾患包括診断基準と IgG4 関連甲状腺疾患において IgG4 陽性形質 細胞数および IgG4/IgG 陽性形質細胞数比が異なる点の論拠について特にご指摘をいただきました。この 点については、パブリックコメント公募後に班員の覚道先生、李先生らの論文が正式に Thyroid に採用 されたことを受け、これを論拠として引用しております。
・附記について、Riedel 甲状腺炎や橋本病(IgG4 甲状腺炎)などとの関連についての記述、甲状腺エコ ー所見に関する説明を追記した方が良いのではないかとのご意見をいただきましたので、これらを踏ま え附記内容を修正致しました。また、本疾患の予後や甲状腺癌との関連についても記述すべきとのご意見がありましたが、日本甲状腺学会雑誌 10 巻 1 号 「特集 2. 甲状腺疾患と IgG4 関連疾患」の引用によ り代えさせて頂いております。

IgG4 関連甲状腺疾患の疾患概念を明らかにするため、今後も学会発表や論文報告などによる症例蓄積が 必要と考えております。 今後ともご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

IgG4関連甲状腺疾患の診断基準(改訂案)(PDF/133KB)

「IgG4 関連疾患の診断基準ならびに治療指針の確立を目指す研究」班
内分泌神経領域分科会リーダー
和歌山県立医科大学内科学第一講座
赤水 尚史

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